2021/10/28 18:00


もう洗剤選びに迷わない!?
どんな洗剤・機械にも当てはまる”本質”を学ぼう!

本日で3回目です。

前回は、洗剤を変えずに汚れってどうすれば落ちやすくなるの?という汚れ落ちを左右する4つの要素について書かせて頂きました。

~汚れ落ちを決める4つの要素~
https://onemoreclean.official.ec/blog/2021/10/12/180000


今回のテーマは、、、洗剤です!

洗濯洗剤って、本当にたくさんの種類がありますよね。汚れが従来より落ちる!無添加で肌にやさしい!ニオイ対策はこれでばっちり!と、様々なPRと共に、ドラッグストアの棚1つがほぼ洗濯用洗剤で埋まっています。

これだけ種類があると、一体どれを選べばいいの!?何が違うの?となってしまいますよね。そんな洗剤の選び方は後々お伝えするとして、、、

ところで、、、

皆さんは、「洗剤がなぜ必要か」を考えたことがありますか?

今や、当たり前のように洗濯機+洗剤の組み合わせで洗濯をしていると思いますが、なぜ洗剤を入れる必要があるのでしょう?

どの洗剤を選べば!の前に、そもそも洗剤って何?を知ることで、多くの情報に惑わされなくなります。

今回は、そんな洗剤の役割と成分について、お伝えします。

1.洗剤を知るには、敵(汚れ)を知るべし

洗剤がなぜ必要か、を知るには汚れを知ることで分かります。襟の汚れ、食べこぼし、泥はね、、、と衣服にはたくさんの汚れがありますが

僕たちクリーニング師の間では、汚れは大きく分けると3種類に分類される、としています。たった3種類なんですね。

①水溶性(アセ)

1つ目は、水溶性汚れ、いわゆる水で落とせる汚れです。汗・血液等の体液。醤油・ポン酢等の調味料。コーヒーやワイン等もこちらの水溶性にあたります。

こう見ると、日常で着くほとんどの汚れは水溶性と言えますね。

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②油溶性(アブラ)

2つ目は、油溶性汚れ。いわゆる水には溶けない脂分の多い物になります。調味料で言えばマヨネーズやラー油等。あとは化粧品等もこちらにあたります。

当然ですが、油溶性汚れは、普通では水には溶けません。

身体にも油分が含まれているので、汗といっても、この皮脂汚れと合わさっているので、襟の黄ばみなどは水だけでは落ちにくいのです。

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③不溶性(ドロ)

最後は、不溶性。水や油に溶けるというよりは、塊のまま繊維にこびりついているといった物です。泥の他に、ホコリ、炭等もこちらにあたります。

自転車のチェーンの汚れは、落ちにくい汚れの代表ですが、油と泥が混ざったものなので、家庭ではなかなか落とすのが難しいです。

不溶性汚れは、ブラシや水流などで物理的に取り除く必要があります。

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④実際の汚れは水溶性・油溶性・不溶性が混ざっている

例えば、襟の黄ばみなどは、基本的には汗汚れですが、先述の通り皮脂も含まれています。その上に、皮膚の破片やホコリなどの不溶性汚れが絡まっているので、水溶性・油溶性・不溶性汚れが混ざっています。

イメージ的にはこんな感じになります。

お洗濯講座

中心に不溶性汚れがこびりついて、その上をアセとアブラが覆っている。
しかも、厄介なことに空気中の酸素と結びついて、酸化しています。

この全部をキレイに落とすには、水だけでは難しそうです。これで、洗剤が必要な役割が見えてきましたね!

2.洗剤の成分も大きく分けて3種類

汚れの種類も3種類とお伝えしましたが、実は、洗剤の成分も大きく分けて3種類に分類できます。あれだけ種類があるのにたった3種類!?と思われるかもしれませんね。

①洗浄剤(界面活性剤)

洗剤のメインの成分がこちら。界面活性剤です。

界面活性剤とは、「本来混ざらない物を混ぜ合わせる力がある成分」の総称で、何種類も存在します。

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※よくこの話をすると、界面活性剤って危険?と言われる方がいらっしゃるのですが、界面活性剤自体は、自然界に存在する物です。例えば卵に含まれるレシチンが、本来混ざらない酢と油を混ぜてマヨネーズができます。

石けん・洗剤は何が違うの?の答えの1つは、界面活性剤の種類が異なるんです。

この界面活性剤が、衣服についた油溶性汚れを水に溶かしてくれるので、キレイになるというわけですね!

②助剤

助剤とは、界面活性剤が働きやすい環境をつくり、助ける役割を担う成分です。

液性をアルカリ性にして、酸化した汚れを中和し、柔らかくするアルカリ剤。落ちにくいたんぱく質を分解し、落ちやすくする酵素、水中の鉱物を除去しより軟水にする水軟化剤などがこれにあたります。

あれ、じゃあ最近話題のニオイをとる成分や除菌成分は?というと次のその他に全て含まれるんですね。

③その他(添加剤)

ここに含まれるのは、汚れを落とすのに直接かかわらない成分のことです。

シャツを白く見せる塗料である蛍光増白剤。洗濯物にいい香りをつける香料。最近だと香料が気になる方も増えているので、無臭をうたった物が増えていますが、あれは消臭剤が添加されています。

いわゆる、添加剤と言われる洗剤本来の働きにプラスで効果を持たせるものがこちらに含まれています。

ここで、少し疑問に思いませんか?
最近の洗剤、香料や無臭等、この「その他」の部分にスポットを当てた物が多いんですよね。

3.洗剤の役割は、第一に衣服から汚れをとること!

なぜ、最近香料や無臭等、ニオイにスポットライトを当てた商品が増えているのでしょうか。

それは、ニオイの元である、汚れが現在の家庭洗濯でちゃんと落ちていないからなんです。だから、ニオイが気になる人が多い。なので、洗剤メーカーも差別化として、香料や消臭剤などの入った洗剤をどんどん出しています。

ですが、今日ご紹介した通り、洗剤の第一の目的は汚れを衣服から落とすことです!これができない限り、根本的な解決にはなりません。

これからも、香料や消臭剤に頼らなくてもいいようなお洗濯方法を発信していきます。ぜひ一緒に勉強していきましょうね!

今日のまとめです!

・汚れの種類は水溶性(アセ)・油溶性(アブラ)・不溶性(ドロ)の3種類!

・油溶性・不溶性の汚れを落とす為に洗剤は大切な機能を持っている!

・洗剤の成分も、洗浄剤・助剤・添加剤の3つ

・洗剤の本来の役割は汚れを落とすことで、しっかり汚れが落ちれば、香料・消臭剤は不要!


知りたくてもなかなか教えてもらえなかった「お洗濯のやり方」等

これからも、暮らしの3つの要素、衣食住の「衣」からあなたが元気になり、豊かになる情報を発信していきます。

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それでは、今日はこの辺で、お読みいただきありがとうございました!

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皆様の毎日が明るく、あたたかく、元気になりますようお祈りしております。

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